CASE-1

  • 事例1
    流氷雪自動検知プログラム
  • 業務上の課題
    水力発電所では、電力の安定した発電のためにスノージャム(※補足:流氷雪が取水口付近に滞留して詰まること)の発生をWEBカメラを通じて、24時間体制で監視しており、社内基準に照らして必要時には水門のゲート操作や発電の保安停止により電力設備の健全性を確保している
    当該監視業務は人間による目視・判定で行っており、嵩んでいる人件費・業務委託費の削減を目指す
  • デジタル化で目指す姿
    画像認識技術を適用することによりスノージャム発生の検知と連絡・警告を自動化する
    これにより大幅な管理業務の削減と労働環境の改善を図る
  • 使用したデータ
    WEBカメラ映像データ(24H撮影)
  • 課題へのアプローチ
    K4 DigitalではAIを活用し、カメラ映像に対して自動で推論を行いスノージャムを検知するプログラムを開発
    ー 水力発電所の導水路に設置した監視カメラ映像から抽出した画像データに対して、画像上の物体にラベリングを実施
    ー ラベリングした画像を活用し、複数回のディープラーニングにより学習することで、白い氷雪物を認識させる
  • 参照プレスリリース
    https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2019/pdf/0926_4j_01.pdf
  • 映像解析のイメージ 照明の映り込みを除外し、流氷雪、スクリーンをそれぞれ検知 映像解析のイメージ 照明の映り込みを除外し、流氷雪、スクリーンをそれぞれ検知

    映像解析のイメージ

    照明の映り込みを除外し、流氷雪、スクリーンをそれぞれ検知

    凡例 凡例
  • 図解

comment

  • 日本で初めてとなるスノージャムを自動検知するプログラムの構築に携わることができたこと、また、将来の働く人たちの業務負担の軽減、水力発電の更なる低廉化に貢献できたことを非常に嬉しく思います。

    関西電力(株)
    再生可能エネルギー事業本部さま

  • 当初は映像を得ることから始める手探りのスタートでした。試行錯誤の末、外販を含む実用化、幾つかの特許取得に至ったのは感慨深いものがあります。


    担当者